自分たちにぴったりのキッチンをつくりたい!
そんな思いから、中古マンションを買うまでの経緯
自分たちがオーダーメイドのキッチンを作り始めて12年・・・。
今まで、たくさんのお客様のキッチンづくりをお手伝いしてきました。そして、キッチンって本当にその人の暮らしぶりがあらわれる、大事な場所だなと再認識しました。
「そろそろ自分たちの理想とするキッチンを、1からつくりたい!」
「せっかくなら、これからキッチンのオーダーを考えるお客様にも見にきてもらえてるような場所にしたい!」
そんな気持ちが日に日に高まり、居ても立ってもいられなくなって、仕事の合間に少しでも時間があれば、物件を見て回りました。
今まではペットと一緒に暮らせる賃貸物件を点々としていた僕たち。大家さんの許可をもらっては自分でリフォームして、それなりに快適に暮らしていました。
引っ越しって、回数を重ねるたびに、自分たちにとって「必要なもの」と「そうでなもの」について、イヤでも考えさせられるんですよね。
「このボックス、前の引っ越しの時から開けてないんじゃない?」「これは持って行こうか?それとも処分しようか?」など、その都度判断を迫られます。
僕たちが一番大事にしている「食べること」の中心にあるキッチンだって、
「ごはんは鍋で炊くから、炊飯器いらない」とか、「丈夫でシンプルな業務用のコンロのほうが好き」「収納は、余裕があるほうがいい」など、自分たちの身の丈にあわせ、こだわりポイントもはっきりしてきました。
僕たちにとってキッチンは、やっぱり家の中心であって、暮らし全体と切り離すことはできないなと・・・。
そこで、キッチンを中心に、住まい全体を思い通りにリノベーションしようと、中古の分譲マンションにターゲットを絞って探しました。
そしてやっと、ロケーションも最高!ペットもオッケー、お散歩コースにも事欠かないという正に理想の物件に出会いました。
工房にも楽に通える!こんな条件の良い物件なんて、もうないゾ!とほぼ即決で購入決定。
ここから、ワクワクする家づくりが始まりました。
つくる、たべる、住まう。
ひとつながりの空間を目指して全面リノベーションを決行するゾ!
購入した物件は、よくあるマンションの間取り。
キッチンは、カウンターのついた小部屋で、一番嫌いなタイプ(笑)のシステムキッチンでした。
もともとあったキッチンがこちら!
大型シンクに天袋収納、ビルトインの3口コンロには、魚焼きグリルも。
「えっ!これでいいじゃん」って思うかもしれませんが、ごめんなさい、我が家には『僕が作った』キッチンを置きたいんです!
実は、ヨメは後日、「魚焼きグリルはあっても良かった」とこぼしていましたが・・・。
僕たちにとって、料理することは生活の一部。キッチンが半オープンで対面とはいえ、区切られていると使い勝手が悪い・・。
そこで、カウンターも間仕切りも取り外し、出来るだけオープンに、天井もフラットにしよう!と考えました。
マンションのリフォームでは、壁を撤去してはじめて分かることがあったりするのですが、我が家もそうでした。構造上の問題で、天井にはどうしても段差が出来てしまうのです。
そして、これは予想出来ていたことですが、給排水の位置を変えようと思うと、パイプスペースを確保するためには、床に段差が出来てしまいます。
業者さんとも相談した結果、天井の段差は下がり壁をつけることで違和感をなくし、床の段差は、「いっそ、素材を変えてしまえ!」ということで、ダイニングキッチン全体の床をテラコッタタイルにしました。
リノベーション前はリビングに隣接した和室があり、脱衣室には豪華な洗面台がありました。
この洗面台、新品だったため、業者さんには「本当に要らないですか?」って聞かれました。
人によっては便利で快適だと思うものでも、自分たちには不必要なものって、ありますよね。
全面リフォームで実現した、広々としたキッチンと、ひとつながりのリビングダイニング。
リビングの床は、ノンスリップフローリング。鋸目の入ったような、ざらっとした足触り。
愛犬の足腰の健康のために選んだのですが、寝っころがると、さらっとして気持ちいい〜。
とうとうキッチンが入ります!
キッチンの壁面には、モザイクタイルを貼ってもらいました。
実は、このあと急激に忙しくなってしまいました。引っ越しはしたもののキッチン無し、カセットコンロで料理というキャンプのような生活がしばらく続きました。
そして、とうとうオリジナルキッチンが我が家にやってくる日が来ました・・・